痔の日帰り手術、痛みの少ないジオン注射(ALTA療法)のことならふるだて加藤肛門外科クリニックへ。

休診水曜午後、土曜午後、日曜祝日

019-671-1717

【月~土】9:00-12:00 / 14:00-17:00

かば院長の痔って何?

  • HomeHOME
  • >
  • かば院長の痔って何?

痔って何…? どんな種類 があるの? どんな症状 なの?

痔とは肛門に起こる良性の病気の総称です。
その中で頻度が高いのが、
痔核(いぼ痔)・裂肛(きれ痔)・痔瘻(あな痔)の
3大痔疾患と呼ばれるもので、全体の7~8割を占めます。
3大痔疾患のうち男女ともに多いのが痔核で、裂肛は女性に多く、
痔瘻は男性に多い傾向があります。

 いぼ痔って何?

いぼ痔とは医学的な病名でいうと内痔核で、肛門をしっかり閉じるために誰もが生まれつき肛門内にもっている肛門クッションが長い間の排便によるりきみなどで肥大、脱出してきた状態を言います。その肛門クッションは肛門の粘膜下に存在する多くの血管と線維からなる正常組織で、ガスや大便が漏れないように肛門管を柔らかく閉鎖する座布団の様な役割をしています。したがって、人間の肛門にはいぼ痔の基が必ずあり、それが長年排便することで大きくなっていきます。しかし大きくなっていくこと自体は病気ではなく、みんなに起こる宿命的なものですが、出血、脱出、痛み等の症状で日常生活に支障が生じて初めて病気扱いされ治療が必要になってきます。

おしりの専門医とは

おしりの専門医とは一般的には肛門科になります。大学病院や総合病院では肛門科を単独で設けている所はなく、一般外科か消化器外科が診ることになります。

ですがこの分野を得意としている先生は少なく、また病気の性質上、生命に関わる癌などの病気に比べると軽んじられる傾向にあります。

では、肛門科を掲げている開業医が全て肛門の病気を専門に診るかといえばそうでもありません。

一般的な目安ですが、『○○肛門科クリニック』など肛門科を単独で掲げているか、複数掲げていても、『○○肛門科、外科、内科クリニック』など最初に肛門科を掲げている開業医は比較的肛門の病気に精通していると思ってよいと思います。

どの先生がよいかは、手術を受けた人の意見や評判を聞いたり、現在はインターネットの時代ですから、それで調べたりすることもできますが、確実なのは、かかりつけの医師に評判のよい肛門科の先生を紹介してもらうことです。また、日本大腸肛門病学会という学術団体の指導医、専門医である先生ならより安心できるでしょう。

痛くないいぼ痔の治療

おしりから出血がする、何かが出ている、おしりに痛みがある、調子が悪いなど、はっきりとした自覚症状があるのにもかかわらず、肛門科には行きにくいものです。肛門科に行くのをためらう一番の理由は、「手術をしなければいけないのがいや」「おしりを見せるのが恥ずかしい」といった理由が多いように思います。ですが、放っておいて悪化した後では本当に手術しなければならなくなることも…。おしりに違和感を感じたら、症状が軽いうちにご来院ください。

ジオンによる痔核硬化療法(ALTA)

ALTAとは、2005年に発売になった新しい局所注射剤ジオンを脱出や出血を伴ういぼ痔内に直接注射をして組織を固め、癒着、固定させ、いぼ痔を小さくする新しい治療方法です。従来の手術療法に比べ、痛みが少なく、入院期間も短縮できるので最近盛んに行われるようになってきました。主成分は硫酸アルミニウムカリウムとタンニン酸で約1ヶ月程度でいぼ痔が縮小します。しかし、注射法が難しいため、全ての医師ができるわけではなく、肛門診療に精通し、なおかつ注射法に必要な知識や技術を習得するための講習を修了した医師でなければ施術できません。また全てのいぼ痔に一様に施術できるわけではありませんので、ご希望の方は当院にご相談ください。

当院で過去10年間にいぼ痔の手術をした患者様は3997人で、ALTAを施術する患者様が年々増えてきております。その中でもALTA併用療法の患者様が多くを占めています。ALTAの有効率は98%で下記の写真のように大きな痔核も縮小します。

超音波駆動メス

超音波駆動メスとは超音波振動による摩擦で組織に蛋白変性を起こし、強い凝固と切開を同時に行える機械です。その際に発生する摩擦熱が低く、周囲組織へのダメージが少ないため術後の痛みが少なく、止血効果が強いのが長所です。この機械で手術を行うと、従来のメスや電気メスに比べ痛みが少なく、傷の治りも早くなります。

32×17×30cmのコンパクトな機械

振動する機械の先端

いぼ痔を切除中

いぼ痔の切除が終了、
出血はほとんどありません

上記のジオンによる痔核硬化療法(ALTA)と超音波駆動メスの治療方法を組み合わせることで手術後の痛みがか なり軽減されます。

痔の予防6か条

痔を防ぐために、日頃から気をつけておきたいことがいくつかあります。
おしりのために、次の6か条を心がけてください。

おしりの清潔

毎食後に食物の入口を歯ブラシするように、毎排便後に食物の出口である「おしり」もお湯で洗い、清潔を心がけましょう。

毎日の入浴

お風呂ではシャワーだけではなく、なるべく湯船につかるようにしましょう。一日の疲れを取ると同時に、肛門の血行をよくします。

快便

便意を感じたらすぐにトイレに。便秘、下痢は肛門を痛めつけますので、練り歯磨き状のとぐろをまく「うんち」をするように心がけましょう。

力まないように 短時間で排便を

長時間のウンチングスタイルと、力みは肛門部のうっ血と出血の原因になります。

アルコール・刺激物 はほどほどに

度を越すアルコールと辛い刺激物は肛門部を刺激します。

恥ずかしがらずに 専門医へ

痔と思ったら、自己判断や市販の薬物で済まさず、すぐに専門医に相談してください。早期の正しい治療で痔の8割は手術をしないで済みますし、隠れている癌の早期発見にもなります。

女性患者様安心のレディースタイム

「痔」は男性が患う病気である、恥ずかしい病気、人に見られたくない病気というイメージがありました。以前は痔を患っていても病院に行けなかった女性が多くいらしたようですね。
ですが最近は活字やインターネットなどで、女性の痔について情報が入るようになり、以前に比べ受診しやすくなったのかもしれません。

当院の受診患者の約50%が女性です。男性患者がいる時間に来院しづらい方のために、当院ではレディースタイムをご用意しております。毎週火曜日の午後、木曜日の午前中ですので、その時間においでください。男性の方は入口と待合室が異なります。

また、レディースタイムを設けてから、女性患者様から「安心できる」「ありがたいです」「プライバシーが守られた空間です」などと言った声を頂いております。
そして、当院では診察時に必ず女性看護師が介助いたしますので、女性が来院しやすいクリニックとなっております。

上記の時間帯は男性の方は正面右側の入口からお入りください。入口と待合室が女性とは異なります。

痔になる要因に、便秘や下痢などの排便異常、ストレス、冷え性などがあげられています。その点からも、男性よりもホルモンの影響で便秘症になりやすく、体の冷えに敏感な女性の方が痔になる危険が高いといえるでしょう。また妊娠・出産時も痔になる可能性が高くなります。ですが妊娠中の治療は注意点も多いため、一度産科に相談してから受診されると安心でしょう。